食品の安全についての意識は高く、それに応えるように「無添加」や「人工甘味料なし」といった商品をよく見かけますよね。
チューハイにも添加物や人工甘味料を使っていないものが登場しています。
そこで今回は無添加や人工甘味料不使用のチューハイをご紹介していきます。
そもそも無添加とは?
「無添加」という表示をよく見かけますが、そもそも無添加とはどういう意味なのかというと、食品に関しては食品添加物にあたるものが使用されていないこと、または天然に存在しない合成添加物が使用されていないことを意味するそうです。
では「食品添加物」とは何なのか。
甘味料・着色料・香料・保存料・酸化防止剤
食品添加物は「風味や見た目、色合いを良くする」「食品の腐敗・変質を遅らせて保存性を良くする」「栄養成分を強化する」といった目的があります。
また食品添加物は天然由来のものと化学合成のものに分類されます。
人工甘味料とは?
続いて「人工甘味料」について見ていきましょう。
甘味料には天然甘味料と人工甘味料があります。
天然甘味料は食品に含まれている甘み成分を取り出して精製、濃縮したもので、それに対して人工甘味料はその名の通り、人工的に化学合成によって作られた甘味料です。
アセスルファムK、アスパルテーム、サッカリン、スクラロース
アセスルファムK(アセスルファムカリウム) ⇒ ショ糖の約200倍の甘さ。
アスパルテーム ⇒ ショ糖の約200倍の甘さ。
サッカリン(サッカリンナトリウム) ⇒ ショ糖の約200〜700倍の甘さ。
スクラロース ⇒ ショ糖の約600倍の甘さ。
甘味が強く、また低カロリーでもあるため飲料やお菓子などによく使用されています。
無添加のチューハイ
それではまず無添加のチューハイからご紹介します。
無添加のチューハイと言えば何と言っても「キリン本搾り」です。
「キリン本搾り」は果汁とお酒だけで造られたチューハイ。
パッケージには「香料・酸味料・糖類 無添加」と記載されています。
そのため他のチューハイよりも果汁比率が高め。
甘味料も使用していないので甘味はほとんどなく、まさに果汁とお酒の味わいがします。
人工甘味料なしのチューハイ
続いて人工甘味料なしのチューハイをご紹介します。
甘味料なしのチューハイ
「素滴しぼり」は人工甘味料どころか、甘味料そのものを使っていません。
しかもチューハイとしてはかなり珍しい果汁100%というお酒です。
味わいもとても美味しいので是非、飲んでもらいたいチューハイです。
甘味料は使用しているが人工甘味料は不使用のチューハイ
続いて甘味料は使用しているものの、人工甘味料は不使用のチューハイをご紹介していきます。
氷結ゼロシリーズのシチリア産レモンです。
「糖類」「プリン体」「人工甘味料」ゼロのチューハイ。
甘味料としては「ステビア」を使用しています。
パラグアイなど南アメリカ原産のキク科ステビア属の多年草。ダイエット用食品や糖尿病患者用メニューなどに砂糖の代わりとして用いられることがある。
レトロなパッケージがどことなく惹かれる「ハイサワー缶」。
これはチューハイとしては珍しく甘味料として「水飴」が使用されています。
続いて「果糖ぶどう糖液糖」を使用したチューハイです。
まずはこの「果糖ぶどう糖液糖」が何なのか見ていきましょう。
果糖ぶどう糖液糖は異性化糖のことで、異性化糖とは主にトウモロコシから作られる高フルクトース・コーンシロップのこと。含まれる果糖が50%未満のものは「ぶどう糖果糖液糖」、50%以上90%未満のものは「果糖ぶどう糖液糖」、90%以上のものは「高果糖液糖」と呼ぶ。
一般的な砂糖は「さとうきび」や「てん菜」を原料としていますが、異性化糖はとうもろこしやジャガイモなどの「でんぷん」を原料とした甘味料です。
戦時中にサツマイモの栽培が推奨され、戦後に供給過多になってしまい、さらに砂糖の輸入に苦慮したことからでんぷんから糖分を精製する方法が考案されたそうです。
コカ・コーラ初のアルコール飲料「こだわりレモンサワー檸檬堂」です。
丸ごとすりおろしたレモンをお酒に予め漬け込む「前割り製法」が特長。
続いて甘味料として比較的使用されることの多い「糖類」が入っているチューハイを一挙にご紹介していきます。
その前に糖類についてですが、糖類と言っても何のことだかよくわからないですよね。
糖類と聞くと栄養成分表示に記載されているものと連想する方も多いと思います。
Q. 「糖質」と「糖類」はどのような違いがあるのですか?
A. 「糖質」は主要なエネルギー源となる栄養素です。「糖類」は糖質を構成する要素のひとつです。
「糖質」は炭水化物から食物繊維を除いたものの総称です。一方、「糖類」とは、糖の最小単位であるブドウ糖や果糖などの「単糖類」と、それらが2つ結合したショ糖(一般的には砂糖のこと)や麦芽糖など「二糖類」の総称です。
[出典]https://www.suntory.co.jp/customer/faq/001693.html
では、原材料の糖類とは何なのか。
Q. 原材料に表示されている「糖類」とはなんですか?
A. とうもろこし等を酵素により液化・糖化させ、精製したものです。
[出典]https://www.sapporobeer.jp/support/customer/faq/0000000311/
原材料としての糖類はとうもろこしなどが原料という情報を見つけましたが「糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)」と原材料に記載されてあったチューハイも存在しました。
なので糖類は少し幅広い意味があるのかもしれません。
ちなみに砂糖の二大原料は「さとうきび」と「てん菜(ビート、さとう大根)」だそうですよ。
それでは糖類が使用されているチューハイを見ていきましょう。
サントリー「こくしぼり プレミアム」。
濃厚で芳醇な味わいが特長です。
ワインやラム酒を使用するなど、少し違ったテイストを楽しむことができます。
サッポロから発売されている「99.99(フォーナイン)」。
その名の通り純度 99.99 %の高純度ウォッカを使用したドライで大人な味わいが楽しめるチューハイです。
こちらもサッポロから発売されている「キレートレモンサワー」です。
レモンの果汁感が強く、クエン酸も配合されているなど健康や美容にも気を使ったチューハイ。
宝酒造から発売されている「極上レモンサワー」。
本格的な味わいながら、少し変わったテイストもありレモンサワーだけでも様々なバリエーションが魅力です。
元祖缶チューハイでもある「タカラcanチューハイ」。
缶チューハイのスタンダードでもあり、長く愛され続けるだけあるシンプルかつキレのある味わい。
まとめ&総評
今回は無添加・人工甘味料なしのチューハイをご紹介しました。
なんとなく「添加物が入っていない」のは安全というイメージがありますよね。
確かに添加物によっては健康に害を与えるものもあり、使用を禁止されている添加物もあります。
しかし無添加だから安全とは限らないという意見もあり、天然由来の物質でも安全性が確認されていないものもあるとか。
また、無添加と謳っているものの表示義務がなく同様の効果がある物質を使っているという指摘もあります。
添加物であっても国が有効性と安全性を認めたものであるから問題はないという見解もあり、逆に保存料は食品の腐敗を防ぐ目的があり、それにより食中毒を避けることができるメリットもあるとか。
さらに添加物の摂取量は微量であるから健康に害をもたらす危険性はないという意見もありました。
調べていくうちに何が良いのかちょっとわからなくなってしまいました(笑)。
以上「無添加・人工甘味料なしで美味しいチューハイはこれ」でした😊