久しぶりに飲んだアサヒスーパードライ。
「あれ?ちょっとまずくなった!?」
そんな感想を抱いたため、ちょっと調べてみると「まずい」「鉄の味がする」「苦手」「嫌い」といった感想が。
それなら、なぜ人気があるのかというと、単純にうまいという人も多いからでしょうが、ちょっと気になる。
そこで今回はスーパードライにまつわるお話をお送りします。
スーパードライはいつからあるの?
アサヒスーパードライは日本にドライビールを定着させた最初のビールです。
現在ではシェアNo.1を誇り日本のビール界のトップに君臨する、キングオブビール。
そんなアサヒスーパードライが発売されたのは1987年3月17日。
時は好景気に沸くバブル時代。
アサヒスーパードライを皮切りに「キリンドライ」「サッポロドライ」「サントリードライ」など各社がドライビールを発売しました。
このスーパードライ登場は、各社がドライビールを発売し熾烈な競争を繰り広げるドライ戦争を引き起こすきっかけとなり、当時はビールだけでなく、様々な「ドライ」商品が登場するほどの社会現象にまで発展したそうです。
他社は一過性のブームと捉え離脱していきましたが、アサヒビールは主流のジャンルになると考え猛進。
結果、スーパードライは空前の大ヒットとなるモンスタービールとなりました。
スーパードライの特長
アサヒスーパードライの特長は「苦味」と「甘味」を抑えた「キレ」のある飲み口。
スーパードライ登場以前、日本のビールは苦味の強いものが主流でした。
そんな中、アサヒビールは独自に調査を開始。
その結果「飲みやすさ」や「爽快感」が求められていると分析し、辛口生ビールをコンセプトに開発が進められました。
麦芽の使用率を減らし、米・コーン・スターチの比率を高めることですっきりした味を実現。
夏は湿気が多く、爽快感のある飲み物を好む日本人にとっては「どストライク」の生ビールとなり、記録的大ヒットとなりました。
スーパードライの意味
スーパードライの意味はそのまま。
ドライ(辛口)な飲み口がより味わえるビールということで「スーパー」をつけ、スーパードライ。
ちなみに他社では社名をつけたものが主流で「キリンドライ」「サッポロドライ」「サントリードライ」などの名前でした。
とすると「アサヒドライ」と名前がつけられていてもおかしくなかったわけですね。
原材料
【原材料名】
麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、米、コーン、スターチ
アルコール分5%
カロリーや成分
【栄養成分表示(100ml当たり)】
エネルギー:42kcal
たんぱく質:0.2~0.4g
脂質:0g
炭水化物:3.0g(糖質:3.0g 食物繊維:0~0.2g)
食塩相当量:0~0.02g
スーパードライが嫌い・苦手な人の意見
さて、シェアNo.1を誇るスーパードライですが「うまい!」「美味しい!」という人もいれば「まずい」という人もいるでしょう。
人の嗜好は様々ですから、当然なわけです。
では、スーパードライが嫌い・苦手という人の意見を見てみましょう。
・味が薄い
・旨味がない
スーパードライを敬遠する人の意見は、スーパードライの良さであるスッキリとした味わいが指摘されていることが多いです。
あの超人気漫画「美味しんぼ」でもドライビールが題材となったことがありました。
作中ではドライビールを「スプーンを舌にくっつけて離した時の味」と表現し、本物のビールの味がしないとまで言っています。
スーパードライの味が変わった?
私はスーパードライが好きでよく飲んでいました。
居酒屋でビールがスーパードライだとテンションが上がるほど。
キレがよく、飲んだ時の爽快感が最高です。
しかし久しぶりにスーパードライを缶で飲んだのですが違和感を感じました。
ちなみに先日、お店でもスーパードライを飲んだのですがやはり同じ違和感。
感じた違和感は薄さ。
思わず、ビールじゃなくて新ジャンル?とビールサーバーを見てしまったほど。
スーパードライの味が変わってしまったのか。
しかし、よくよく考えてみると2つの理由が浮かびました。
1つは嗜好が変わってしまったこと。
昔はビールの苦味などが苦手でしたが最近ではその苦味を楽しめるようになって、次第に苦味のあるビールが癖になってきました。
そうなってくるとスーパードライのようにスッキリとした味わいのビールだと物足りないと感じるのかも。
もうひとつの理由は新ジャンルの台頭。
以前は明らかにビールとの差が明確だった新ジャンルですが、ここ近年、新ジャンルのレベルが上がったように感じます。
中にはビールに負けない味わいのものもあります。
新ジャンルを飲みなれていることもあり、思わず新ジャンル?と思ってしまったのかもしれません。
飲みやすいから?スーパードライはなぜ人気なのか
このようにスーパードライの評価については良いものもありますが、評価が低い意見もあります。
しかし、現実としてスーパードライの売り上げはNo.1。
このデータからするとスーパードライが人気であることは事実でしょう。
ではなぜスーパードライは人気があるのか。
アサヒビールの戦略が成功していることも要因かもしれませんが、大きな理由としてはその「飲みやすさ」だと思います。
一般的なビールはコクや苦味が強く、それが苦手だという人も多いでしょう(それが美味しいという人もいるでしょうが)。
その点、スーパードライはキレと爽快感があり、スッキリとした飲み口が特長です。
ビールが苦手という人でも飲みやすいため、それが受け入れられたのだと思います。
しかしビール本来の苦味とコクの重厚感が好きな人からすると物足りないと感じるかもしれません。
スーパードライがうまいのは若い頃まで?
若い頃はとにかくビールと言えばスーパードライでした。
それ以外は考えられないほど。
そこで考えてみました。
なぜそこまでスーパードライ一辺倒だったのか。
まず、20代の頃はそこまでビールが好きではありませんでした。
苦味が強く、これ美味しいの?と思いながら飲んでいましたから(笑)。
そんな私でも飲めたのがスーパードライ。
スッキリとした味わい。
キレのある飲み口。
爽快感が強いスーパードライはビールが苦手な私でも飲める一品でした。
逆にキリン一番搾りは苦味が強く「ザ・ビール」みたいな味。
これが苦手でした。
また、スーパードライはジャンクフードにもよく合うんです。
若い頃は揚げ物と肉さえあればOKみたいな時期。
そんなこってりとしたものに合うのは一番搾りではなくスーパードライなんですね。
ビールが好きになり、居酒屋ではビール一辺倒という時期にも、やっぱり飲むのはスーパードライ。
居酒屋を予約する時はスーパードライを提供するところをわざわざ見つけていましたから。
スーパードライなら飽きないので何杯でも飲めちゃう。
しかし、時は流れ、色々なビールを飲むようになり、料理も様々なものを食べるようになりました。
お酒を飲む量も減り、良いものを少しいただくスタイルに移行しつつある時期。
「この料理にはこのビールが合うな」なんて、グルメを気取ってみたり。
そんなこともあってか、スーパードライでは物足りないと感じるようになってしまったのかもしれません。
スーパードライはぬるいとまずい
私は無類のスーパードライ好きでしたが、そんな私でもスーパードライがまずい瞬間があります。
それは冷えていないスーパードライ。
スーパードライをぬるい状態で飲んだことがありますが、正直まずい。
まずいというのはちょっと言いすぎかもしれませんが「キレ」や「爽快感」といった良さが半減してしまっている感じがします。
これは勿体ない。
ビールは本来冷やし過ぎると風味がわからなくなり、美味しくないと言われています。
しかしスーパードライは冷やさないで飲むと爽快感がなく、水っぽさが目立ってしまうので、冷えていない状態で飲むのは極力避けた方が良いと思います。
これはスーパードライだけでなく、プライベートブランドの安い新ジャンルなども同じです。
激安の新ジャンルの中には冷えていないと非常に不味いものがあります。
特に東南アジアなどの輸入品。
こういった新ジャンルはかなりライトな味わい。
これを冷えていない状態で飲むと全く美味しくなく、最悪の場合、飲めないです。
家庭でも美味しくいただけるスーパードライの注ぎ方
スーパードライの美味しい注ぎ方なるものを発見しました。
①泡づくり
少し高めの位置から注ぎ、グラス半分くらいまで蓋の役目をする泡の層を作ります。
②注ぐ
泡が少し落ち着いたらグラスを斜めにして、泡の横から滑り込ませるようにビールを注ぎます。
③仕上げ
液体と泡が7:3になるように注ぎます。泡が足りないようなら、少し高めから注いで泡付けします。
知っている人からすれば特別なことはないのですが、実は缶ビールというのはグラスに注ぐことを前提に造られています。
なので缶ビールは炭酸が強めなんですね。
従って、グラスに注いだスーパードライが本来の味ということになるのですが、私はスーパードライは缶のまま、直缶で飲む方が爽快感があって好きです(笑)。
【アサヒスーパードライのご家庭でのおいしい注ぎ方(公式サイト)】
スーパードライのCMの声は誰?
「アサヒィ スープァードゥラァァイ」
ちょっと余談ですがスーパードライのCMでは最後に、この誰もが聞いたことのあるフレーズがありますね。
これは一体誰の声なのでしょうか。
この声の主は国井修さんという声優だそうです。
国井さんが担当したのは1994年からで、それ以前は資料が無くわからないとか。
音声は当時から変わらず、同じ音声を使用しているそうですよ。
まとめ
今回はスーパードライをテーマにさせていただきました。
色々な意見があるでしょうが、なんだかんだ言ってスーパードライは好きです。
料理のジャンルにもよりますが、いまだに居酒屋に行くと選べるなら最初の一杯はスーパードライ率が高いです。
一杯目にきゅ~っとビールを一気に流し込む。
これが最高に合うビールはスーパードライ以外にないでしょう。
発売から30年以上経っていますが、このスーパードライを超える国民的ビールは誕生するのでしょうか。
最近、飲んでないなぁという人は、久しぶりにどうですか?
以上「あれ?アサヒスーパードライの味がまずくなった!?」でした😊
最後までお読みいただき、ありがとうございます。