ティッシュと水道代はどちらが節約になるのか?
鼻をかんだり、ちょっとした汚れをふいたりと何かと便利なティッシュペーパーですがテーブルの汚れはふきんや台ふきを利用しているという人もいるかと思います。
赤ちゃんの食事の汚れをふくのもティッシュ派、ガーゼ派といるかと。
どちらを利用するのがお得なのか、計算してみました!
ティッシュ1枚の値段
まずはティッシュ1枚の値段はどれほどなのでしょうか。
一般的に安いティッシュだと、5箱で200円前後だと思います。
とすると、1箱40円。
1箱160組として、1枚0.25円。
水道料金はいくら?
続いて、水道料金ですが、こちらは地域によって料金が異なります。
そこで今回は東京都水道局の料金をもとに計算していきます。
東京都水道局の上水道料金は基本料金+従量料金となっています。
また呼び径のサイズによっても料金が異なります。
下水道料金は基本料金はなく、従量料金のみです。
呼び径は一般的な家庭だと13mm~25mmとなるので、今回は20mmで計算していきます。
呼び径のサイズは水道料金の検針票に記載してあります。
【東京都水道局の上水道料金表】
呼び径20mmの基本料金1,170円
1㎥~5㎥ | 0円 |
6㎥~10㎥ | 1㎥につき22円 |
11㎥~20㎥ | 1㎥につき128円 |
21㎥~30㎥ | 1㎥につき163円 |
31㎥~50㎥ | 1㎥につき202円 |
51㎥~100㎥ | 1㎥につき213円 |
101㎥~200㎥ | 1㎥につき298円 |
201㎥~1,000㎥ | 1㎥につき372円 |
1,001㎥~ | 1㎥につき404円 |
【東京都水道局の下水道料金表(一般汚水)】
0㎥~8㎥ | 560円 |
9㎥~20㎥ | 1㎥につき110円 |
21㎥~30㎥ | 1㎥につき140円 |
31㎥~50㎥ | 1㎥につき170円 |
51㎥~100㎥ | 1㎥につき200円 |
101㎥~200㎥ | 1㎥につき230円 |
201㎥~500㎥ | 1㎥につき270円 |
501㎥~1,000㎥ | 1㎥につき310円 |
1,001㎥~ | 1㎥につき345円 |
続いて、世帯人員別の1か月あたりの平均使用水量を見てみましょう。
【世帯人員別の1か月あたりの平均使用水量】
世帯人員 | 使用水量 |
1人 | 8.2㎥ |
2人 | 15.9㎥ |
3人 | 20.4㎥ |
4人 | 24.3㎥ |
5人 | 28.5㎥ |
6人以上 | 33.9㎥ |
東京都水道局 平成28年度生活用水実態調査
東京都水道局ホームページより
https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/kurashi/shiyou/jouzu.html
これらの情報をもとに、世帯人員別に計算してみます。
例えば、世帯人員1人の平均使用水量は8.2㎥。
とすると、上水道は6㎥~10㎥の1㎥につき22円が計算の対象となってくるかと思います。
1㎥=1000ℓ、1㎥あたり22円なので、1ℓあたり0.022円。
下水道料金は0㎥~8㎥までは一律560円なので、料金に含まないことにします。
世帯人員2人の場合は平均使用水量が15.9㎥。
とすると、上水道は11㎥~20㎥の1㎥につき128円が計算の対象となります。
1㎥=1000ℓ、1㎥あたり128円なので、1ℓあたり0.128円。
下水道料金は9㎥~20㎥の1㎥につき110円が計算の対象となります。
1㎥=1000ℓ、1㎥あたり110円なので、1ℓあたり0.11円。
このように計算すると、1ℓあたりの料金は以下の通りになります。
世帯人員 | 1ℓあたりの上水道料金 | 1ℓあたりの下水道料金 | 合計 |
1人 | 0.022円 | 一律なので計算しない | 0.022円 |
2人 | 0.128円 | 0.11円 | 0.238円 |
3人 | 0.128円 | 0.11円 | 0.238円 |
4人 | 0.163円 | 0.14円 | 0.303円 |
5人 | 0.163円 | 0.14円 | 0.303円 |
6人以上 | 0.202円 | 0.17円 | 0.372円 |
どちらが節約になる?
例えば、テーブルの汚れをふき取るのに、ティッシュ1枚を使うのと、ふきんなどの台ふきを用意するのとではどちらがお得なのか。
ふきんを用意するのと、ふいたあとに洗うことを考えてふきんは水道料金1ℓを使用することとします。
1人暮らしの場合はティッシュよりもふきん(水道)を使ったほうがお得です。
2~3人暮らしの場合は、同じくらいですね。
4人以上になるとティッシュ1枚のほうがお得という計算になります。
ただし、これはあくまでもティッシュ1枚の計算です。
2枚使用すれば単純に倍になるので、その場合はふきん(水道)のほうがお得になります。
日本人はティッシュの消費量が多いと言われています。
1人1年間で17箱使うそうです。
17箱というと、1箱160組として、2,720組。
1日、7.4組使う計算です。
料金にすると1.85円。
水道料金にあてはめると10ℓ前後分です。
ティッシュの用途は様々なので、比較は難しいですが、これをみると、ふきんのほうがお得かなとも思います。
ただ、ふきんの場合でも、洗濯や漂白という別のコストがかかってきます。
また、ふきんの場合、雑菌が繁殖しやすいという衛生面の問題もありますね。
さて、いかがでしたでしょうか?
単純に比較すると、世帯人員によってティッシュ1枚の料金と水道料金のどちらがお得なのかは変わってきます。
その他のコストが発生してくることもあるので、一概にどちらがお得!とは言えないのかもしれません。
個人的にはティッシュ1枚分の料金が水道料金1ℓ分と考えると、水道を利用したほうが、節約になるかなと思います。