もうすぐ2歳になる子供。
2歳に近づくにつれ、行動に変化が出てきました。
「飲み物をこぼす」
「スプーンやお箸を落とす」
「食べ物を落とす」
「叩く」
「おもちゃを投げる」
「嚙みつく」
「絵本を破く」
『魔の2歳』『イヤイヤ期』という情報は知っており、ある程度の覚悟はしていました。
駄目なことは駄目だと教え、時には厳しく叱る。
まだ2歳だから、言ってもわからないだろうではなく、意味は理解できなくてもきちっと話す。
叱る時は「ながら」ではなく、しっかりと真剣に叱る。
そして最後は抱きしめてあげたり、仲直りする。
一応、自分の中ではこういった事を決めていました。
しかし、あることがきっかけで自分はとんでもない間違いを犯してしまったのではないかと罪悪感にかられる出来事がありました。
子供がわざと飲み物をこぼしていたのを目撃
そろそろ2歳になろうかという頃、少しずつ行動が激しくなってきた我が子。
飲み物をこぼすというのは前からあったのですが、子供だから仕方ないかなと思い、ダメだよと叱って、こぼさないようにこちらも注意していました。
食事中の食べ物も同じで、お腹一杯でいらないのか、わざと床に落とすことが頻繁にあり食べ物だけでなく使っているスプーンやお箸も落としたり。
飲み物をこぼすと「あーあ」と言いながら、一応自分でもこぼした飲み物を拭いてくれるので一緒に掃除したりして、しょうがないと割り切り、なるべく気にしないようにしていました。
しかし、別の行動も目立つように……。
感情が激しくなってきて、叩くようになったり、おもちゃを投げたり、噛みついたり💦
これはひどいなという時は、泣くくらいにこちらもきつめに叱っていました。
「もう駄目だよ。わかった?」と聞くと「わかった」とうなづきます。
そしたら抱きしめてあげます。
いつもはこんな感じでおさまるのですが、今までとはちょっと違う事件が起きました。
その日は色々とトラブルがあり気分も落ち込んでいた自分。
子供を保育園に迎えに行って、帰宅し夕飯の準備を始めました。
遊んでくれとせがまれるので、遊びながら、子供が集中し始めるとまた料理をするという感じ。
けど気分が乗らないので、子供と遊んでいてもどこか上の空。
そんな感じでもなんとか遊びつつ夕飯作りに勤しんでおりました。
すると子供が飲み物をくれと要求。
いつものカップに牛乳を入れてあげました。
そしたらちょっとだけ飲んですぐに全部をドバーッ!
明らかにわざと。
いつもなら叱って一緒に拭くのですが、落ち込んでいたこともあり「またか…。」という気持ちもあり、少し放っておいてみようと考えました。
子供は泣き出しましたが、かまわず調理を続ける自分。
子供が自分で拭くとタオルを指差すので、タオルを渡すと自分で拭き始めました。
でもなかなか上手く拭けずイライラしているようで、頃合いを見て拭くのを手伝いに入りました。
そしていつものように「駄目だよ」と叱り「わかった?」と聞くと「わかった」とうなづくので抱きしめてあげました。
しかし!
その日はいつもと違い、もう一度飲み物が欲しいとせがまれたので、手渡すと再びドバーッ!
これもわざと、ぶちまけていました。
さすがに頭にきて、しらんぷりしました。
子供は自分でぶちまけたのにも関わらずギャン泣き。
また自分で拭き始めましたが、大量なので全然拭けない。
それでもしらんぷり。
服までびしょびしょになって一生懸命拭いている姿にさすがに可哀想になり、一緒に拭き始めました。
その後はいつも通り叱り、いけないことだよと教えて仲直りしました。
2歳になる子供の言動は試し行動だった
飲み物をわざとこぼす行為は以前からしていたのですが、2回連続でやったことやおもちゃを投げたり、叩くといった行動が目立つようになったこともあり少し気になって、色々と調べてみました。
すると、出てきたキーワードが「試し行動」。
初めて聞く言葉でした。
けど、調べれば調べるほどこの試し行動というものに当てはまる。
これはもう試し行動というやつに違いない。
そこで試し行動について詳しく調べてみました。
試し行動とは
私のように「試し行動」という言葉を初めて聞いたという人もいるかと思いますので、試し行動とはどんな行動なのかをご紹介します。
試し行動とはその名の通り試す行動のこと言い、試し行為と呼ばれることもあります。
自分のことをどれだけ受け止めてくれるのかを試す為に、わざと困らせる行動をするのです。
イヤイヤ期は知っているという人も多いかと思いますが、このイヤイヤ期と試し行動は違うそうです。
イヤイヤ期は自我発達の為の反抗期みたいなもので、試し行動は愛情確認みたいな感じです。
ちなみに試し行動は子供だけでなく大人でもする行動。
相手を困らせる言動をして、相手の愛情を確認するのです。
仮病を使って相手が心配してくれるか。
不機嫌な態度を取っても受け入れてくれるか。
別れ話をしても引き止めてくれるか。
大人でもそんなことをしてしまったことがあるという人もいるのではないでしょうか。
試し行動の具体例
ではどんな行動が試し行動に当てはまるのか、具体例をみていきましょう。
- 食べ物や飲み物をこぼす
- 物を投げる
- 絵本を破く
- 噛みつく
- 叩く
- 泣き叫ぶ
- 床や壁を汚す
- 逃げる
- これらの行動を繰り返す
うちの子供の行動にぴったり(笑)。
基本的には相手(親)が困るような行動やわがままをわざとする行為です。
なので、この具体例以外にも試し行動にあてはまるものもあるでしょう。
試し行動をするのは何歳から?いつからいつまで続くのか?
では試し行動は何歳から始まるもので、いつまで続くものなのでしょうか。
一般的に試し行動が始まるのは2歳前後からと言われています。
そして4歳くらいまでが多いようです。
けどこれらはあくまで一般論で、1歳児でも起こり得ることですし、試し行動は特別養子縁組の子どもにもよく見られる行動でもあり、5歳以上の子どもでもあることらしいです。
1歳児はまだできることも多くないですが、言葉が通じないという苦労がありますね。
2歳児になるとできることも増え、行動が激しくなってきます。
しかしある程度の意思疎通ができるので、言葉でいけないことだと伝えることができます。
試し行動をするのは何故?愛情不足だから?
ではこの試し行動をするのは何故なのでしょうか。
理由を聞いても2歳児の子供は答えてくれません。
色々と調べているうちに試し行動は「特別養子縁組の子どもに多い」「虐待を受けた子どもに多い」という情報が……。
虐待なんてしていませんが、とてもショッキングでした。
親の愛情不足だったのだろうか。
自分が悪かったのだろうか。
そんな思いがよぎり落ち込みました。
けど自慢ではないですが、我が子への愛情は両親ともに半端じゃないです(笑)。
その表現もストレートにぶつけています(笑)。
なので愛情不足というのはないだろうと。
では何故、試し行動をするのかというと、一番は不安を感じているからだそうです。
その不安は大小さまざまで、理由もそれぞれ。
保育園に入園したとか引っ越しをしたとか環境の変化やいつもより遅く迎えに来たとか、怒られたとか。
大きなことから些細なことまで、何か不安を感じることがあると試し行動が発動することがあるそうです。
そこで自分にそんな不安にさせてしまうことがあったかと色々と考えているとこれが理由ではないだろうかというものがひとつありました。
その日は色々とトラブルがあり、とても気持ちが落ち込んでいました。
そのことばかり考えていたので、子どもと接する時もどこか上の空。
表情も暗かったと思います。
夕飯の準備もしなければならなかったので、子供との遊びもそこそこに夕飯の準備へ。
そんないつもとはちょっと違う変化を子供は敏感に感じたのだと思います。
子供は親の表情をとても良く見ているそうです。
遊んで欲しいという気持ちといつもと違うという気持ちが不安になって試し行動が発動したのだと思います。
飲み物をこぼせば、飛んできてくれる。
かまってくれる。
そんな思いがあったのだろうと。
試し行動の受け止め方
では実際に試し行動が発動されたら親はどう受け止めたらいいのでしょうか。
試し行動は一種の愛情表現だと思います。
子供は大好きな親に不安を感じると、その愛情を試したくなって試し行動をするのですから子供から親への愛情表現なんだと自分は思うようになりました。
嫌いな人にそんなことはしませんよね。
恋愛でも同じです。
好きな相手だから試したくなるのです。
なので、子供が飲み物をわざとこぼしたり、絵本を破ったり困る行動をしたら試し行動をしているんだと思ったほうがいいです。
「何か不安を感じてるな」「自分を頼っているんだな」と思うようにすると、子供の行動の見かたが変わると思います。
具体的な対処法はいつもと同じ。
駄目なことは駄目だと、冷静に叱り、もうしないでねと確認。
子どもがわかったとうなづいたら、抱きしめてあげて仲直りです。
試し行動は無視するのが一番良くない
試し行動が発動された時、絶対にやってはいけないことがあります。
それが「無視」です。
何度も困らせる行動が続くとさすがにうんざりしてきます。
それでついつい「勝手にしていなさい!」と放っておいたり無視してしまうこともありますよね。
私も無視してしまいました💦
でも、子供は愛情を確認するために試し行動をしていますから、その対応が無視だと子どもにとっては一番ショックな行動になってしまうわけです。
あと「きつく叱る」または「感情的に怒る」「いつまでも怒っている」などもNGです。
試し行動は「わざと困らせる行動」なので、駄目なことというのは理解している可能性が高いです。
なのに、そこについて叱ったり感情的に怒ってもあまり意味がないのです。
叱るところは叱って、後は抱きしめてあげたり愛情表現をしてあげる。
子供の不安の感じ方や愛情を試したいという感情はその子供それぞれなので、試し行動が何回続くかわかりませんが、試し行動をしなくても親の信頼が感じれるまで、これを繰り返していくしかないです。
でも親も人間だから、ノーミスは難しいですよね。
たまには感情的になってしまったり、うんざりした表情をしてしまうこともあると思います。
私はそれはそれで良いと思います。
そういった感情表現も子供の成長の一環なんじゃないかと。
問題なのは毎回そんな感じで感情的に怒ったり、無視したりすることで、たまには仕方ないかなと。
そんな時は反省して、次の日は思い切り甘やかしたり遊んであげればいいと思います。
子供の叱り方
専門家ではないので、色々と調べた中で実践している叱り方をご紹介します。
まず叱り方の前に叱ることと怒ることは違います。
叱るとは間違いを正すことで、怒るというのは感情をぶつけているだけということ。
怒ると子供に恐怖感だけを与えてしまうので注意が必要です。
では叱り方の話に戻します。
実践している叱り方のポイントは3つ。
- ながらで叱らない
- 目を見て真剣に叱る
- 叱った後は仲直り
ごはんを作りながら叱ったり家事をしながら叱ったりしていませんか?
何かしながら叱るのは、子供に伝わらないので良くないそうです。
そこでポイント2です。
叱るときは目を見て真剣に叱る。
面倒でも叱る時はしっかりと目を見て叱ることで親が真剣だということが子供に伝わります。
最後にポイント3。
叱りっぱなしでは駄目です。
最後は理解したかを確認し、わかってくれたら抱きしめてあげたりして、仲直りをします。
ちなみに叱る時は主語を自分にする方法も良いらしいです。
「なんでこんなことをするの!?」「本当にいけない子ね!」と理由を問いただしたり人格を否定するような叱り方をする親御さんもいるかもしれませんがこれは逆効果。
「こんなことをされてママは悲しい」「○○ちゃんがこういうことをするとパパは辛い」といった具合に主語を自分にして自分の感情を言ってあげるとママやパパを悲しませたくないといった感情が生まれ、いけないことだと理解するみたいですよ。
あと叱る時はなるべく一人の時に。
そして褒める時はみんな(人のいる)の前で。
子供にも自尊心(プライド)があります。
みんなの前で叱られると恥ずかしくなり、プライドを傷つけられます。
逆にみんなの前で褒められると一人の時に褒められるより何倍も嬉しくなりますからね。
最後に
こんな感じで実体験をもとに自分が調べたことと実践していることをご紹介してみました。
今はネットで検索すれば色々な情報が出てきます。
すごく助かる反面、昔の人はどうやって学んでいたんだろう……なんて考えたり。
情報が少ない中できっと試行錯誤しながら子育てをしていたのでしょう。
でも今は簡単に情報が手に入ります。
今回ここで紹介したもの以外にも色々な意見や考えがあると思います。
けど、だからと言って完璧にする必要もないと思うんです。
情報がありすぎるとかえって迷走することも多いですよね。
親も人間。
しかも一人目なら子育ては初心者です。
自分も調べるまで「試し行動」なんて知りませんでした。
大事なことは知って実践して改善していくこと。
つまり試行錯誤していくことなんだと思います。
そして子育てを楽しむこと。
今という時期はもう二度とありません。
子供は成長していくにつれ、親の手を離れていきます。
そのうち、親より、学校や友達との時間が増えていきます。
親をこんなに頼ってくれて、こんなにも濃密な時間を過ごせる今だけなんですよね。
これからうちは「魔の2歳」「イヤイヤ期」に突入していきますが、一生懸命に子育てを楽しんでいきますよ😊
最後まで読んでいただきありがとうございます!
では……。